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proof of the man ~最終回~

う~ん。終わってしまいました。

ラストとしてはすっきりしていて良かったな。僕としてはこれで満足です。

最終回の見せ場はやっぱり棟据対郡恭子の直接対決ですね。
途中までは、どうやっても落とせないだろう、というくらいの郡恭子(松坂慶子)の能面のような表情がすばらしかった!
その表情を見ても動揺せずに淡々と、息子ジョニーの恭子への想いや飢えた愛情について
想像を交えながら語る棟据もよかったです。

サイドストーリー的に出てきた課長対係長の場面も、今の警察の姿勢みたいなのが見えたような気がしていい緊張感を与えてくれました。
小山田が救急車を呼びに行っている間の新見の独白も「むぅ…」と唸らされます。
たしかに、新見がいなければ文枝は死ぬことはなかったかもしれない。
けど、新見に会わなければ文枝はこの先しんどい思いをしていくだけだし、
小山田も卑屈になっていくだけだったと思う。
そう思ったからこそ小山田も最後に握手を求めたような気がします。
事件を通してかわった小山田は事業を立ち上げた、というテロップだけでもそれが分かります。

ジョニーは、本当に母親を愛していたんだなぁ。「これで安心できるんだね」て…。
尋常じゃない距離を歩かせたのは母親に対する愛情なんですね。
ただ、やっぱり母親から嫌われている、疎まれていると打ちのめされて死んでいくのは、
非常に辛いですね。優しいジョニーだから余計に辛い。

結局、郡恭子は自らの子供達からはすごく愛されているということに気付いたのか。
ジョニーは自分を刺した母をかばい、死んでいった。
翔平は素直に愛情を求めることはできないまでも、やはり母親の愛情を求めていることを
路子や妹のさやかに大して屈折した形で表現していた。
さやかは最終的には棟据に「お母さんを助けて」と、「壊れかけた家庭」を何とかしたい、
転落の渕にある母親を何とかしたいという想いでいっぱいだった。

恭子が落ちるシーン(涙を流すシーン)は「あぁ…」って見てました。
説得力というか、なんというか、何か「うんうん」という印象を受けました。

ラストの登場人物たちそれぞれのその後を比較的あっさりと流したのは良かったと思います。
欲を言えば、もう1週くらいやって深く描いても面白いとは思いましたが、これはこれで。
ただし、本宮桐子だけは影が薄かったなァ…。

人はやっぱり人から何かしら影響を受けて、与えて生きてるんですよね。
棟据しかり、ケン・シュフタンしかり、郡恭子、小山田、新見しかり。
「因果」でしょうか。

このドラマは本当に面白かった。色んな意味で。
また何か思いついたら書きたいと思いますが、恐らくないと思います。
by jenix_nobody | 2004-09-09 23:23 | tvshow_画箱
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