亡国のイージス

今日は昨日から公開された『亡国のイージス』を見てきました。

「専守防衛」。この言葉を現在のところ最も体現しているのがイージス艦。
イージスとはギリシア神話に登場する「無敵の盾」の意。
この日本防衛の要、イージス艦「いそかぜ」副長宮津以下幹部が某国対日工作員ヨンファ一味と
共謀し、いそかぜを乗っ取った。
国を守るはずのイージス艦がが敵対したとき、一度は離艦したはずの先任伍長仙石が
乗員と船を守るために再び「いそかぜ」に潜り込む。
宮津の考えは、ヨンファの企みは、仙石の思いは、新任の如月の思惑は・・・。
そして、政府はこの危機にどう対応していくのか。


この映画、正直なところを言えば、原作読んでないけど、多分消化しきれてないな〜というのはあります。
ただ、それを補ってあまりあるほどに面白いです。さすがに本物のイージス艦を使っただけあります。

以下ネタばれあります。。。

ちょっとうまくまとまってません。。。すみませ〜ん。



簡単に説明すると、概要はショーン・コネリー、エド・ハリス、ニコラス・ケイジ出演作『ザ・ロック』の
舞台を専守防衛の国日本に、アルカトラズをイージス艦「いそかぜ」に移し替えたものと言えます。
単純に移し替えた訳ではないので、細かい部分での変更点が実はこの映画を活かしていると思います。
外部への連絡方法、国のあり方、自衛隊という部隊の位置づけなどなどすべての面で、
アメリカを部隊とした『ザ・ロック』とは異なります。

物語は冒頭から仙石(真田広之)の人柄を示してくれます。
幹部ではなく、現場叩き上げの人物で艦内のことはすべて把握している。
もちろん、若い部下たちからも信頼されている。
そんな仙石の下に新たに如月行(勝地涼)が部下として着任。

仙石たちの上艦する「いそかぜ」は訓練のために護衛艦「うらかぜ」の待つ海域へと移動中に
副長である宮津(寺尾聡)、FTGを名乗るヨンファ(中井貴一)らにより、艦長が殺害される。
艦長の死とともに艦の指揮権は副長宮津が握り、宮津の腹心である幹部たちにより、
一般クルーは強制的に離艦させられる。
宮津たちの説明、態度に疑問を感じた仙石は再び「いそかぜ」に戻る。
一方、「いそかぜ」の自衛隊離反の報が入った政府は宮津たちの要求への対応に苦慮していた。

基本的に物語は、「いそかぜ」内、政府の二つの空間を映し出していきます。
政府サイドは、首相(原田芳雄)、防衛庁情報局(DAIS)本部長渥美(佐藤浩市)、内閣情報官瀬戸(岸部一徳)らが中心となる内閣安全保障会議です。

DAISはヨンファたちの不穏な動きを掴んでいながら、みすみす「いそかぜ」乗っ取りを許してしまいましたね。
その対策はとっていたものの、すべてが後手後手。
最後は、奪われたGUSOHを一瞬で焼き尽くすために航空自衛隊の出動を命じます。

しかし、何よりも存在感があるのはやはり、仙石とヨンファですね。
この二人はもう言うことなしです。とにかく存在感が桁違い。
意外だったのは如月役の勝地涼。意外と不器用な如月をよく演じていたと思います。
ヨンファの「よく見ろ日本人、これが戦争だ」というセリフ、重たいですね。

ちょっと期待はずれだったのが、宮津副長。
宮津学校と呼ばれるくらいに人望があったようなんですが、そのカリスマ性みたいなのが感じられないのでちょっと説得力に欠けるかなぁ。
宮津の思いは砲雷長杉浦(豊原功輔)の言葉だと思うんですが、本当に宮津がその思いで動いていたのかと言われると確信が持てない。
それくらいにこの宮津には魅力が感じられないんですよね。
エピローグの原田美枝子もとってつけた感じがしないでもなくて。。。

ヨンファ一派に一人女性工作員が出てくるんですが、何の意味があったのやら・・・。
雰囲気としてはヨンファとも、如月とも接点があったような雰囲気だったけどあっさり消えていったし。。。
原作にはいたらしいんだけど、映画では必要なかったんじゃないかなぁ。

あと、演出的には、登場人物全員の初登場時に所属、役職・階級と名前を字幕で表示させたらもっと緊張感も出て人間関係も整理できてよかったように思います。
特に「いそかぜ」の乗員は制服&制帽着用で誰が誰か意外とわかりにくいんです。
谷原章介が出てたこと、エンドロールで知りましたよ、まったく。
DVD版にはぜひ入れてもらいたいですね〜、この点だけは!!

こんなに文句書いてますが、正直、日本版『ザ・ロック』と名乗って何の問題もないくらいの
作品になっています。
そして、僕はそれこそがすごいことであり、映画館で見るべき映画であると思う理由です。
まさかあの『ザ・ロック』級の映画を日本で製作できるとは思いませんでした。
それくらい迫力あります。

ちなみに、このイージス艦「いそかぜ」として登場しているイージス艦の本名は「みょうこう」です。
この「みょうこう」には以前実際に乗艦したことがあるんで、よけいに思い入れが強いです。
スクリーンから伝わる迫力だけじゃなくて、実際に目の前で見たあのド迫力の武装が思い出されました。
[PR]
by jenix_nobody | 2005-07-31 23:11 | movie_映画
<< 映画見たい。 アクアート in 西ノ島(隠岐... >>